SDカードを使ったSSD化を試してみた

 

近頃パソコンのハードディスクをSSDにすると劇的に早くなるというのでちょっと気になっていた。ヤフオクでちょっと探してみたら、どうもCFカードやSDカードを挿してSSD化するパーツが手頃な値段で売っている。こういうのを見つけるとちょっと試してみたくなるのが僕の悪い癖。(杉下右京風)うまくいけばいいが、だめでもメモリーカードは何でも使えるし、そんなに無駄にはならないはずだ。何しろこのノートパソコンはハードオフで5250円で買ってきた代物、通常のSSDを使うなどという無駄な金(こっちの方が無駄になる可能性が高いって言わないで)は無い。(^_^;)
まず、メモリーカードは価格が手頃なSDカードを使う。本来なら64GBのSDカードを使いたいところだが、価格が5000円前後となってしまうので、これでは意味がない。32GBのSDカードが特売で1500円で売っていたので入手した。また、ヤフオクでSDカードが使えるPATAインターフェースの基板を送料込みで1500円前後で手に入れた。余談だが、最初に間違ってIDEの3.5インチ用のものを買ってしまった。(-_-;) ついでなので、この間違って買った方もデスクトップ機に使えないか、後で調べてみたい。

元から入っていたHDDが40GBだが、使用率からいえば32GBでも充分だ。念のためにDドライブの中味もCドライブに移し、1ドライブで運用できるようにしておいた。結果的にはこれが正解だった。

Acronis Migrate Easy (HDD引越用ソフト、以下AME)をインストールし、USBの三種の神器で外付けしたSDSSDにお引っ越しをする。パーティションは分けずにCドライブだけを引っ越す。

(一度、パーティションを分けて引っ越したら、Dドライブを認識しないというか、いろいろ操作できなかった。結局はリムーバブルメディアのせいかも知れない)
引越の作業はUSB2.0ならば早いのだろうが、AMEが起動した時に認識するオンボードのUSBが必須で、USB1.1で行ったため、ものすごい時間(6~7時間だったと思う)がかかった。この辺は本来のSSDでも同じだし本体性能の高い方がよいということだろう。

引越完了後、起動させてみた結果、次のような不具合が生じた。

1.仮想メモリ(ページファイル)が設定し直しても256MBになってしまい、仮想メモリが少ないと警告が出たので、ページファイルを使用しない設定にした。本来それをするには、充分なメモリが必要だが、このノートパソコンの場合、768MBしかない。少し不安だ。
前述のページファイルが設定できない理由として考えられるのは、OS上で起動ディスクがリムーバブルメディアとして認識されているからかも知れない。引越の際、USBメディアを2つのパーティションにすると、起動ディスクしか認識されず、マイコンピュータの管理からディスクを管理しようとしても操作できない。

2.ディスクのクリーンアップが出来ない。これもたぶんリムーバブルディスクとして認識されているせいだと思う。インターネットキャッシュファイルなどが自動で削除できないなど、実用的ではない。

3.起動時間は多少早くなったかも知れないが、今回のノートパソコンの場合、IDEの転送速度がネックになっているかも知れないが、体感速度で早くなったという実感はほとんど無かった。一度起動してしまえば、メニューの表示などは速くなったような気がするという程度だった。

以上のことから、実際に使ってみなくてはわからない点が表面化した。これらはいずれも購入時には購入者には知らされていない。あくまでもバックアップ的に使う分には多少安価に準備できるくらいに考えておいた方がいい。また、引越ということで作業を進めたので、実際に1からインストールし構築すれば多少は変わるだろうが、それほどでもないような気がする。SDカード1枚で気軽に出来るので、そのうちやってみたい。

 

次に、間違って買ってしまった方のデスクトップ用のIDEのインターフェースを試してみた。こちらは16GBのSDカードが余っていたので、とりあえずXPがインストールできるかをやってみたが、途中でファイルがコピーできなくなり、終了してしまった。まずいことにSDカードがUSBのカードリーダでフォーマットできなくなってしまい、一瞬途方に暮れたのだが、SDカードを挿すタイプのUSBメモリに挿してみて初期化することが出来た。とりあえず、SDカードが無駄にならなくてホッ。

総合的な結果としては、残念ながら敗北感を感じる結果だった。おとなしくIDE用のSSDを探した方がいい結果が得られるだろう。SATAインターフェースの方も多分同じ結果ではないか。何よりSDカードでは最高でも64GBまでしかなく、価格も高価なのがネックとなり、このタイプを使うメリットはないだろう。

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